Ryo@病院薬剤師 ”僕らは一生一期生”

病院薬剤師です。よろしくお願いします。

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おすすめ書籍~がん化学療法編~

新人薬剤師の先生方もそろそろ服薬指導が始まった時期でしょうか。

自分の病院でも到達度確認試験がそろそろ始まるよていです。

 

入職2-3年目の先生方はそろそろ病棟デビューの時期ですね。

調剤室でも抗がん剤の鑑査ができるようになっているでしょうか。

 

今回は抗がん剤のレジメン鑑査や服薬指導でおすすめできる書籍を紹介できればと思います。

 

以前に感染症、周術期の書籍も紹介してますので、こちらも是非ご覧ください。

 

ryobyouyaku.hatenablog.com

 

ryobyouyaku.hatenablog.com

 

 

がん診療レジデントマニュアル第8版

がんやがん化学療法、有害事象管理、疼痛緩和医療までがんに関わるあらゆる情報が網羅されている一冊です。

がん化学療法に初めて触れる先生はもちろん、がん病棟を担当する薬剤師が必ず持っている、そのくらいの良本です。

 

治療に用いられるレジメンのみでなく、がん腫ごとの疫学や予後も記載されており、網羅的に学習することもできます。

 

1点残念なのが、2019年に出版された書籍なので、最新のレジメンは載っていません。

例をあげると肺がんのアテゾリズマブなどは載っていません。9-LAやCASPIAN試験についても載っていません。

 

そして、もしかすると1年以内くらいに第9版が出るかもしれません。

 

それでも、なしで病棟に行けと言われれば不安になります。

そのくらいの良本です。最低、この本があればどうにかなると思えるくらいおすすめです。

 

 

 

がん化学療法レジメン管理マニュアル第3版

がん診療レジデントマニュアルと同じくらいおすすめしたい一冊です。

自分もがん病棟担当する日はこれら2冊をもって病棟に行ってます。

 

こちらは、代表的なレジメンについての投与量や投与方法のみでなく、用量規定因子や有害事象発生時の対応について、レジメン管理の基礎を学ぶことができる一冊です。

 

取り上げられているレジメンはいずれも各がん種の代表的なレジメンばかりなので、実際の臨床に即役立つ内容です。

 

一方、残念な点を挙げると、比較的にマイナーなレジメン(第3選択以降など)は記載されていない点があります。しかし、記載のあるレジメンから推測や確認事項の参考にはなるのでお勧めの一冊です。

 

残念ながら、こちらも2019年発刊のため、最新のレジメンは載っておらず、そのうち最新版が発行される可能性があります。

改訂第7版がん化学療法レジメンハンドブック

同じくレジメンの書籍ですが、こちらの本は代替のレジメンが載っています。

第一選択でつかわれるレジメンから、懐かしい(10年越えの薬剤師にとって)レジメン、いつのレジメン!?と思える年代物(失礼笑)まで網羅的に記載されています。

 

そのため、改定を重ねるごとに厚くなっております。成長率は青本と良い勝負です。

第5版くらいから白衣のポケットに入りきらないようになってます。

 

それでも、網羅的にレジメンごとに対応や管理上の注意点が記載されているので、

薬局には是非おいてあってほしいと思う一冊です。

本当に、だいたいのレジメンは載ってます。

 

ただし2019年発刊(これもかよ!)なので、、、以下省略

 

 

 

がん化学療法副作用管理マニュアル第2版

がん化学療法副作用対策ハンドブック 第3版

いずれも、がん化学療法の有害事象に特化した本です。

2冊まとめての紹介です。

 

有害事象が生じたときの対応についてまとめてある内容です。

各薬剤の適正使用ガイドを開かなくても多くの場合、特に細胞障害性の抗がん剤の有害事象とその対応についてはこれらの本を参考にすると6~8割は対応できる印象です。

 

この本でも対応に迷ったときは、自分は専門薬剤師の先生に聞いてます。

 

それでも初期対応やよく起こる有害事象の勉強にはおすすめできる内容です。

図書館や薬局においてあるのを見て好みで選ぶので良いかと思います。

 

 

 

 

 

がん専門・認定薬剤師のための がん必須ポイント 第4版

がん化学療法の認定、専門薬剤師を目指す為の教科書になる一冊です。

自分は目指していませんが(笑)、勉強になるので読んでいました。

各がん種ごとに疫学から治療、予後まで網羅的に記載されているので、自分の担当する領域について確認するだけでもとても勉強になります。

 

がん化学療法の認定、専門を取る人はこの内容を覚える領域まで行くのですから本当にすごいですよね(感動)

 

 

抗悪性腫瘍薬の院内取扱い指針 抗がん薬調製マニュアル 第4版

これもがん化学療法認定、専門薬剤師の試験の出題範囲になる本です。

治療というよりも薬剤そのものの調製や安定性について記載されている一冊です。

調整後の安定性や配合変化など病棟からの問い合わせに対する対応にも便利な一冊です。

 

薬局にはおいてあると思いますので、抗がん剤の調製や製剤的な問題で困ったことがあれば是非使ってみてください。

 

 

まとめ

いいかがでしょうか。
がん化学療法の勉強や業務でおすすめの書籍です。
初めの2冊は是非お勧めします。
お役に立てれば幸いです。
 
それではまた。
 
RYO