業績集の作成について
若手薬剤師の先生方、
業績集はつくっておりますでしょうか?
業績集とはその名の通り、自身の業績についてまとめたものになります。
自分は大学院生のころ師匠より
「いつ何時でも自分の業績を出すように言われたら、すぐに準備できるようにしておけ!期限は数日しかもらえないからなwww」
といわれ、半ば半信半疑で作っておりました。
まさか、6年を経て役に立つとは思いませんでした笑。
私の業績集が必要となった経緯についてはおいておいて、
業績集の内容について、すでに作成済みの先生、これから作ろうとしている先生と共有できればと思います。
原著論文
これまでに執筆、投稿した論文についてです。ちなみに、共著でもよいようです。
これの数が実際には一番力を発揮するそうです。
目安ですが、大学教員では助教から講師に上がるには15本~20本は必要になるようです(ひえー😱)
記載する内容は
著者全員の名前、雑誌名(英文誌は略語可)、年、雑誌の号数、ページ数
です。
例)
Ryo Byoutyaku, Taro Byoutyaku, Hanako Byouyaku. A Study of the Impact of the Hatena Blog on Medical Progress. J Hatena pharm. 2022; 4: 201-208.
病薬 療, 病薬 太郎, 病薬 花子. ハテナブログが医療の進歩に与える影響に関する検討. はてな薬学雑誌. 2022; 4: 201-208.
この時、自身の名前には下線を引く(コンマを巻き込まないよう注意)のが習わしのようです(Wordの置換を使用すると便利です)。
また、英文誌の雑誌名は斜体にするそうです。
実際は、PubMedとかに載っているのを持ってくるのが一番楽ですね。
ちなみに、最新のものを一番上に持ってくるのが良いようです。
どんどん重ねていきましょう。
掲載が決まっているが、まだ発刊されていない場合は、「掲載予定」や「in press」を最後につけて提出できるそうです(施設によりますが)。
人や施設によっては、英文誌と邦文誌を分けたり、原著と症例報告を分ける場合もあります。
自分は原著と症例報告を分けています。
書籍など
お次は書籍です。
「本を一冊一人で書きました(ドヤ)」でなくても大丈夫です。
一部を任せてもらった、雑誌のコラムを担当したでも十分です。
記載項目は
雑誌のコラム等(総説というそうです)
自分の名前(共著もいればその人の名前も)、担当した箇所のタイトル、雑誌名、号、巻、ページです。
例)
病薬 療, はてなブログの使い方~薬剤師のブログ作成への挑戦~. 月刊はてな 2022; 24 (4): 345-349.
タイトルは偉い人が読んだときに滑らない程度にしておきましょう。
自分は、滑ると人事に響くかもしれません笑。
書籍の場合は
本の名前、ページ、発行年月、出版社です。
例)
薬剤師によるブログの考え方、作り方. p130-138, p209-212, 2022年4月, はてな堂(分担著者)
こちらはシンプルですね。
学会発表
次は学会発表です。
これは、年あたりの数回×共著×経験年月となると相当数になると思います。
必ず、学会が終わったらまとめておきましょう。
その際に、証拠となる、演題集の表紙を該当する要旨のページはコピーまたはスキャンして保管しておきましょう。
自分はこれをきちんとやっておいたおかげで、毎年、上司から
「○○の学会の要旨頂戴」といわれてます。
最近は準備が面倒なので、その人用に事前に用意するようになりました。
甘やかしすぎたと後悔してます…
記載内容は
演者名(全員)、タイトル、発表学会名、年、会場となった都道府県名です。
例)
病薬 療, 病薬 太郎, 病薬 花子. ハテナブログが医療の進歩に与える影響に関する検討 (ポスター). 第7回はてな薬学会年会, 2022年4月1日, 京都.
ここでも、自分の名前には下線です。
全て記載していますが、提出する際に本数に上限がある場合は、自身が演者のだけ選んで出している方もいるようです。
認定・専門資格
これも重要です。
施設基準や、算定基準となる場合は特に活躍してくれる箇所です。
記載内容は
資格・認定名、取得年です。
例)
はてなブログ認定薬剤師, 2020-present.
ブログ専門薬剤師, 2021-present.
だいぶシンプルでよいと思います。
その他
他には、研究資金の取得(科研費や企業研究費)、大学での講義実績、病院内の委員会など、かけるだけ書いて、いらない部分は後で消せば大丈夫です。
いかがでしょうか。
とりあえずでよいので、作っておくとそのうち役立つ時が来ると思います。
主に、昇進や転職ですね。
準備しておくことに越したことはありませんし、増えるたびに自己肯定感をあげることにも役立ちます。
本日はここまでです。
お疲れさまでした。
Ryo